当店では、ラケット(本体)とラバーを別々の商品として販売しています。ラバーの貼り付けはご自身で行っていただきますが、コツさえつかめば、初めての方でもできる作業です(乾燥待ちを含めて、両面で40〜60分ほど見ておくと安心です)。このページでは、道具の準備から貼り方・仕上げ・保管まで、図解つきの6ステップで詳しく解説します。
ℹ️ 当店ではラバーの貼り付け代行(貼り上げ)は行っておりません。下記を参考にご自身で貼っていただくか、部活の先輩・コーチに教わりながら挑戦してみてください。わからないことがあれば、お問い合わせいただければできる範囲でアドバイスいたします。
用意するもの
- ラケット本体
- ラバー2枚 — ルール上、片面は黒、もう片面は赤などの明るい色と決められています(両面同じ色は使えません)。
- 卓球用の水溶性接着剤 — 当店では フリー・チャック2-L(バタフライ/税込¥1,650)をお取り扱いしています。塗る作業が不安な方は、乾燥を待たずに貼れる チャックシート2(税込¥330)でも代用できます(その場合は下のSTEP1〜3が不要になります)。必ず「卓球用」をご用意ください。文具ののりや瞬間接着剤は使えません。
- 塗るためのスポンジ または ハケ — 接着剤をうすく均一に伸ばすのに使います。
- よく切れるハサミ — 刃が大きめのものが切りやすいです。切るのが不安な方は、フチに沿って引くだけのラバー専用カッターを使う方法もあります(当店では ラバーカッター カスタムセット(ヴィクタス/税込¥10,120)をお取り扱いしています)。
- ローラー — 無ければ、丸い瓶やラップの芯でも代用できます。
- ラバー保護シート — 完成後の保管用。ラバーの劣化や汚れを防ぎます(裏ソフトラバー用。表ソフト・粒高には不要です)。
張り替えの場合は、まず古いラバーをはがす
新品のラケットに貼る方は、この項目は飛ばしてSTEP 1へどうぞ。
- グリップ側の端から、ゆっくり・少しずつはがします。ラケットの面と平行に近い(寝かせた)角度で引くのがコツです。
- 一気にビリッとはがすのは避けてください。ラケット表面の木材が一緒にはがれてしまうことがあります。
- はがした後に残った古いのりは、乾いた状態で指で軽くこするとポロポロと取れます。取り切れない分は、大きなかたまりだけ取れば大丈夫です。
💡 「今のラバー、まだ使える?」と迷ったら、ラバー寿命・張替え診断で簡単にチェックできます。
貼り方の手順(6ステップ)
あせらず、順番どおりに進めましょう。
STEP 1|塗る — ラケットとラバーの両方に

ラケットの面と、ラバーのスポンジ面。両方にうすく均一に塗ります。
- 接着剤は、ラケットの面とラバーのスポンジ面(うら側)の両方に塗ります。ボールを打つおもて面には塗りません。(スポンジのない一枚ラバーの場合は、打球面の反対側に塗ります)
- 量は「全体がうっすら白くなる」くらいが目安です。うすく・均一に、中心から外へ伸ばし、フチまでしっかり塗ります。フチの塗り残しは、後からはがれてくる原因になります。
- よくある失敗:厚塗りです。乾くのが遅くなり、表面がデコボコになります。「少し足りないかな?」くらいでちょうど良いです。
STEP 2|待つ — のりが白から透明になるまで(目安5〜10分)

白かったのりが透明に変わったら、貼りごろのサインです。
- 塗りたての接着剤は白い色をしています。白 → 透明に変わったら貼りごろのサインです。目安は5〜10分ですが、気温・湿度や塗った量で大きく前後します。時間よりも「透明になったか」で判断するのが確実です。
- 乾くまでは触らないでください。指紋やほこりが付くと接着が弱くなります。急ぐときは、うちわなどで軽くあおぐ程度にしましょう。
- よくある失敗:白いうちに貼ってしまうことです。空気が入りやすくなり、乾いてから表面がボコボコになります。
STEP 3|貼る — グリップ側から少しずつ

グリップの根元側から先端に向かって、空気を入れないように少しずつ貼っていきます。先端側は最後です。
- 切る前のラバーは、ラケットの面よりひとまわり大きいのが正常です。はみ出した部分はSTEP 5で切り落とすので、大きくはみ出していて大丈夫です。面全体がラバーで覆われる位置に合わせます。
- ロゴや品番の印字があるラバーは、印字がグリップ側にくる向きで貼るのが一般的です。
- グリップの根元側にラバーの端を合わせ、そこから先端へ向かって、転がすように少しずつ貼っていきます。
- いちばん大事なコツ:ラバーを引っ張らないこと。引っ張って貼ると、後で縮んではがれたり、打球感が変わったりしてしまいます。「置くように、そっと」です。
STEP 4|圧着する — 中心から外へ

中心から外へ。空気を押し出すように転がします。
- ローラー(または瓶)を中心から外へ向かって転がし、空気を押し出しながら密着させます。
- 力は「軽く体重をのせる」程度で十分です。強く押しすぎるとスポンジがつぶれてしまいます。
- フチも忘れずにぐるりと一周させます。もし空気が入ってしまっても、水溶性のりはそっとはがして貼り直せます。あわてなくて大丈夫です。
STEP 5|切る — フチに沿って少しずつ

はみ出したラバーを、ラケットのフチに沿ってハサミで切り落とします。切り終わると、ラバーはラケットとぴったり同じ形になります。
- ラケットのフチにぴったり沿わせて、はみ出したラバーをハサミで切り落とします。
- コツは、ハサミを大きく動かさず、ラケットのほうを少しずつ回すこと。刃をラバーに対して垂直に当てると、断面がきれいに仕上がります。
- 多少ガタついても、打球にはほとんど影響しません。気になる場合はサイドテープを貼るときれいに隠せます。
- 切るのが不安な方へ:ラバー専用のカッターという道具もあります。ラケットのフチに沿って引くだけなので、ハサミのように刃をうまく動かすコツが要らず、はじめての方でも切り口がそろいます。刃がラケット本体に触れない構造で、刃の出ている部分も小さい作りです(ラバーカッター カスタムセット/税込¥10,120・替刃・専用ケース付き)。もちろんハサミでも十分きれいに仕上がりますので、必須の道具ではありません。
STEP 6|仕上げ・保管 — 反対の面も同じ手順で

保護シートは、打球面と同じ丸い形・同じ大きさで使います。
- 反対の面も、STEP 1〜5と同じ手順で貼れば完成です。
- 使わないときはラバー保護シートを貼って保管します。シートは打球面と同じ形・同じサイズで使うのが正解です。大きい場合は、フチに沿ってハサミでカットして合わせます。
- ※保護シートは裏ソフトラバー用です。表ソフトや粒高ラバーには基本的に不要です。また、粘着性ラバーには「吸着(非粘着)タイプ」のシートをお選びください。
- ラバーは高温と直射日光が苦手です。夏の車内などには置かず、ケースに入れて保管しましょう。
よくある質問
Q. 接着剤は何を使えばいいですか?
必ず「卓球用の水溶性接着剤」をお使いください。有機溶剤系の接着剤(スピードグルーなど)は、現在のルールで禁止されています。
Q. 失敗してしまったら?
水溶性のりは貼り直しができます。ゆっくりはがして、STEP 1からやり直せば大丈夫です。切り口のガタつきはサイドテープでカバーできます。
Q. どれくらいで張り替えればいいですか?
練習量にもよりますが、表面の引っかかりが落ちてきたら替えどきです。ラバー寿命・張替え診断で簡単にチェックできます。
注意点まとめ
- 両面に貼る場合、ルール上片面は黒、もう片面は赤などの明るい色です(両面同じ色は使えません)。
- ラバーに上下(印字の向き)がある場合は、印字がグリップ側にくるのが一般的です。
- 初めての場合は、乾燥待ちを含めて両面40〜60分が目安です。あせらず、ゆっくりで大丈夫です。
- 不安な場合は、当店までお気軽にお問い合わせください。
必要な道具をそろえる
接着剤・保護シート・サイドテープなどはメンテナンス用品で取り扱っています。「どのラケットにどのラバーを合わせればいい?」と迷う方は、はじめての卓球セット(おすすめの組み合わせ)もご覧ください。
■ 塗らずに貼る「シートタイプ」を使う場合
当店では、液体の接着剤のほかにチャックシート2のような貼り付けシートも取り扱っています。シートタイプは接着剤を塗る工程(STEP2〜3)が不要で、①シートの片面をラバーのスポンジ面に貼る → ②もう片面のはくり紙をはがしてラケットに貼る → ③ローラーで軽く圧着 → ④ラケットの形に沿ってカット、の手順になります。乾燥を待たずにその場で仕上がるので、初めての方や、遠征先で貼り替えたい方におすすめです。カットのしかた(STEP5)と保護シートでの保管(STEP6)は、液体タイプと同じです。